茶道の作法は日常生活で活かせます

茶道とは単に一定の作法のもとで茶を煎れて飲むものと考えられがちです。しかしながら実際は、思想や宗教、茶道具や茶室に置く美術品など、実に幅広い分野の知識と感性が必要とされる総合芸術なのです。茶の湯とも言われる茶道は、お茶の点て方やいただき方を学ぶのはもちろんですが、細やかで清楚な立ち居振る舞いといった礼儀作法も学びます。
おじぎの仕方や座り方、立ち方、襖の開け閉めなど、茶道の立ち居振る舞いは、しなやかで美しいものです。そして単に動作だけでなく、でしゃばらずに相手を敬う態度を表します。このような茶道の立ち居振る舞いの作法を学ぶことで、日常生活における接客やお招きなどでも、しなやかな身のこなしができるようになります。また茶道では掛物や四季折々の花、茶碗、お菓子など、一杯のお茶を楽しむために実に様々なものに心を配ります。更に祝い事の茶会や季節の行事など、それぞれのテーマを表現するための道具を用意して演出します。こういったお客様に対する心配りも、普段の生活の中では大いに活かすことができます。
なお茶道には「一期一会」という言葉がありますが、これは文字通り一生に一度の出会いを意味しています。更に茶道では人との出会いを一生に一度のものと考えて、相手に対して最善を尽くしながらお茶を点てるということを意味します。日々の生活を豊かにしたいという方や、世界に誇る日本の伝統文化を身につけたいという方は、ぜひ茶道を学ぶと良いでしょう。どの地域にも茶道教室やスクールはありますし、短期講座などで体験するのもいいかもしれません。礼儀作法の大切さや相手に対する思いやり・・・・・。茶道を通して見つめ直してみるのもいいのではないでしょうか。

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茶道の作法が身についてきたら

茶道の道具が揃うと、すぐにお茶を点ててみたくなると思います。まずは難しいことを考えず、気軽に楽しむようにお茶を点ててみてください。ただし好きなようにお茶を点てるとはいっても、しなやかで美しい茶道の立ち居振る舞いの作法を常に心掛けるようにしましょう。
少しずつ慣れてきたら自分なりのテーマで、お茶の席を盛り上げる演出を取り入れていくのもいいでしょう。茶道では季節の移り変わりを楽しむことを大切にしています。ですから季節を感じることができる花やお菓子などがあれば、いっそう豊かにお茶を楽しむことができます。ちなみに用意する花は、お店に買いに行く必要はありません。季節によっては、庭先や道端を見渡せば可愛い草花が沢山咲いていることでしょう。お気に入りの花を探す時間も、心を豊かにしてくれるのです。
また花の他にも季節や行事にちなんだ飾り物を用意してみましょう。茶道では掛物が大切な道具とされていますが、ご自宅にない場合は絵画や置物など季節を感じられる物を床の間や窓際に飾ってください。なお、お茶の点て方は茶道の流儀によって異なるため、どれが正しくて、どれが間違えだということはありません。ですから流儀の茶道を学んでいる方は、その流儀での点て方を尊重すれば良いでしょう。

茶道の作法で心も豊かに

茶道の礼儀作法がある程度身につき、茶道具が揃ってきたらお茶会を開いてみるのもいいでしょう。茶道において相手を敬う心はとても大切なことです。お茶会を開くことで、用意する道具や花、お菓子など、相手のことを思い浮かべてあれこれ考えることでしょう。こういった思いやりの心と作法を持って開いたお茶会は、自分の心はもちろんお客様の心も豊かにしてくれます。
茶道では、茶会において用意されたすべての物に意味があるものとされています。お茶を点てるための道具はもちろん、掛物や花など、これらすべてについて考えお客様を迎えるのです。決して豪華なお茶会ではなくても、ささやかな心づくしを用意することで、お茶会はより楽しいものとなるでしょう。またお茶会に招かれた場合は、気軽に参加してみましょう。持ち物は一般に扇子と懐紙を用意すればいいのですが、服装やアクセサリー類については、茶道の基本的な心得を持った配慮が必要です。
茶道の作法をきちんと身につけていても、茶の雰囲気を壊してしまうようではいけません。服装は着物でなくても構いませんが、洋服の場合はあまりスポーティーなものにせず、スカートの場合は膝の隠れるゆとりのあるものが好ましいです。腕時計や指輪は茶碗などに触れて粗相をすることがあるため、必ずはずしておくことも大切です。香りの強い香水や化粧も、お茶会の雰囲気を損なうものとなるので、十分に気をつけてください。茶道では相手を敬う心を大切にします。
主人側の心入れを無にすることのないよう、思いやりの心を持って参加しましょう。

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